2015年ごろ、私は保育士転職のサイトに約100記事、介護転職のサイトに約70記事を書き、一時期は合わせて月約10万円の成果が出ていました。
当時は「報酬単価が高く、まだライバルが少ない分野」と考えて始めました。資格も現場経験もない私が、調べた情報を記事にして検索から転職サービスへつなぐ運営です。
では、2026年の今も170記事を書けば月10万円を狙えるのか。私の答えは「同じ作り方の再現は難しい。ただし、個人だから書ける範囲まで絞れば、検討する余地はある」です。
この記事では、成功した数字だけでなく、当時は見えていなかった弱点まで含めて、転職アフィリエイトを今から始める場合の考え方を整理します。
月約10万円を生んだのは「170記事」そのものではなかった

振り返ると、成果が出た理由を「たくさん書いたから」と説明するのは正確ではありません。
保育士約100記事、介護約70記事を書いた
記事数は合計約170本です。ただ、最初から170本という目標が正しかったわけではありません。職種ごとの悩み、転職理由、働き方、サービス選びなど、検索されるテーマを積み上げた結果でした。
検索の先に成果が発生する場所があった
読者が記事を読み、転職サービスを知り、登録や応募など案件ごとの成果条件へ進む。ここが収益の発生地点でした。当時の私は「何記事書いたか」よりも、検索から案件までの距離が短いテーマを選んでいたのだと思います。
これは、ポイントサイトを約2か月続けて約4,000円だった経験や、43記事書いて収益0円だったアドセンスブログとの大きな違いです。詳しくは4つの副業で分かった「収益が発生する場所」にまとめています。
記事数は成果の原因というより、うまくつながった仕組みの上に積み上がった結果でした。
当時、保育士・介護転職を選んだ3つの理由
- 転職案件は1件あたりの報酬が比較的高かった
- 保育士・介護職に絞ると、当時は競合がまだ少ないと感じた
- 働き方や人間関係など、検索される悩みが具体的だった
PPCアフィリエイトでは広告費を使ってアクセスを集めていましたが、転職サイトでは記事が検索されるのを待つ形でした。広告費を先に出さなくても記事が残る点は、会社員の副業として魅力的でした。
一方で、私は保育士でも介護職でもありません。職業の当事者として書いたのではなく、検索需要と案件を調べるアフィリエイターとして書いていました。当時はそれでも成果が出ましたが、今から同じ立場で始めるなら、この弱点を曖昧にしないことが出発点になります。
2026年に同じ作り方を再現しにくいと感じる理由

企業サイトや専門家の記事が増えた
私が運営していたころより、転職サービス自身のメディア、求人情報を持つ企業、資格者やキャリアの専門家が書く記事が増えました。個人が「保育士におすすめの転職サイト」のような大きなテーマだけで競うと、誰が書いても似た内容になりやすくなります。
求人情報は更新を止めると価値が落ちる
転職に関する情報は、募集条件、制度、サービス内容が変わります。厚生労働省の案内でも、2024年4月から求人時に明示する労働条件へ「業務の変更範囲」「就業場所の変更範囲」などが追加されています。古い記事を並べたままにせず、厚生労働省の労働条件明示に関する情報など、元の資料へ戻って更新する運営が必要です。
調べ直せる情報だけでは差がつきにくい
サービスの特徴を公式サイトから集めて比較するだけなら、ほかの運営者も同じ情報へたどり着けます。Googleも、独自の情報や分析、実体験や深い知識が明確かどうかをユーザーを第一に考えたコンテンツの自己評価項目として示しています。
私が当時作った170記事に今いちばん足したいのは、文字数でも見出しでもなく、実際に転職した人の判断です。
今なら、ランキング記事より先に「転職の分岐点」を聞く
今から保育士や介護職の転職ブログを作るなら、私は最初に「おすすめサービス10選」を書きません。まず、転職経験者へ次のようなことを聞きます。
- 辞めたいと思った最初の出来事は何だったか
- 転職を決めるまで、何を理由に迷ったか
- 求人票のどこを見落とし、入職後に困ったか
- 担当者へ最初に伝えればよかった条件は何か
- 転職後、給料以外で変わったことは何か
この回答には、「残業が多い」「人間関係が不安」といった一般論の一段奥にある場面が出ます。たとえば「夜勤回数は減ったが、通勤が30分延びて続かなかった」という話なら、勤務条件を単独で比べる記事ではなく、生活全体で転職先を判断する記事にできます。
サービスの順位は変わっても、その人がどこで迷い、何を見落としたかは、別の記事から簡単には拾えません。個人ブログが持てる強さは、この具体性だと思います。
個人ブログの入口は、職種名よりもう一段狭くする

「保育士転職」「介護転職」だけでは範囲が広すぎます。私なら、取材できる相手と更新できる範囲から、次の4要素を組み合わせます。
- 地域:通勤圏、自治体の支援、求人の選択肢
- 職種・立場:夜勤あり、パート、管理職、子育て中など
- 実体験:転職前の迷い、比較、入職後の答え合わせ
- 更新情報:制度や求人条件を確認した日と参照元
たとえば「岐阜県で子育て中の介護職が、日勤中心の職場へ移るときに確認したこと」まで絞れば、全国向けの大規模サイトとは役割が変わります。検索数は小さくなっても、読者の状況へ近づけます。
ここで大切なのは、経験していないことを経験談のように書かないことです。自分が当事者でないなら、取材した人の言葉、公式資料、自分が調べて比較した過程を分けて見せます。
100記事書く前に確認したい5項目
- 誰の転職を扱うか:職種だけでなく、地域や立場まで一文にする
- 一次情報を誰から得るか:継続して話を聞ける相手を確保する
- 収益はどこで発生するか:案件の有無と成果条件を先に確認する
- 何を更新するか:制度、求人条件、サービス内容の確認日を決める
- 案件が終わったら何が残るか:特定サービスがなくても役立つ記事を混ぜる
5つのうち、特に見落としやすいのが最後です。私はPPCアフィリエイトで、広告ルールや媒体の方針が変わると、それまでのやり方が通用しなくなる経験をしました。外部サービスだけに頼る怖さは副業の依存先を見落とした失敗でも振り返っています。
転職アフィリエイトでも、案件の停止や条件変更は起こり得ます。取材で得た判断材料や、公式資料を読み解いた記事が残れば、別の収益方法を考えるときにも土台になります。
まとめ:過去の月10万円より、今の一人に近い記事を作る
2015年ごろの私は、保育士転職約100記事と介護転職約70記事で、一時期月約10万円の成果を得ました。報酬単価と検索需要を見て、競合が少ないと感じた場所へ記事を積み上げた結果です。
ただし、今から同じ記事数、同じ比較記事、同じ調べ方を再現しても、当時と同じ結果になるとは考えていません。
今の個人ブログに必要なのは、大きな職種名を広く説明することより、特定の一人が転職で迷った分岐点を、本人の経験と更新できる資料で深く残すことです。
私自身も、過去の成功をそのまま再現しようとせず、誰のどんな判断を助けられるかからアフィリエイトを考え直します。運営者の経歴はプロフィールにまとめています。
