2025年6月、私は「岐阜県で備蓄米を買える場所」を調べた地域記事を作りました。構成や文章の整理にChatGPTを使ったこの記事は、1万PVを超えました。
それ以前に取り組んだアドセンスブログでは、4か月で43記事を書き、1日30〜50PVほど、収益0円でした。
43記事を書いても収益0円だった一方で、AIを使った1記事が1万PVを超えた。数字だけを見ると、「ChatGPTを使ったから伸びた」と考えたくなります。
しかし、私がこの2つの経験から得た答えは違います。
記事が読まれた主な理由はAIではなく、2025年6月という時期、岐阜県という範囲、備蓄米を今どこで買えるかという具体的な用事が重なったことでした。
この記事では、1万PVという結果を成功自慢にせず、なぜ1記事へアクセスが集まり、43記事は伸びなかったのかを振り返ります。
2025年6月、「備蓄米はどこで買える」が生活上の用事になった
当時は米不足と価格上昇が大きな話題になり、政府備蓄米の販売情報が次々に発表されていました。
農林水産省は2025年6月10日の会見で、早い店舗では5月31日から備蓄米が店頭に並び始めたと説明しています。岐阜県内でも販売店舗が増え、店ごとに販売日、開店時刻、整理券の配布時刻、販売数が異なる状況でした。
たとえばバローが6月12日に公表した案内では、6月14日に岐阜県内の複数店舗で販売し、店舗ごとに整列時刻、整理券配布時刻、営業開始時刻、販売数まで示されていました。芥見店と茜部南店は各450袋、羽島インター店は500袋など、買いに行く前に知りたい情報が店舗単位で変わっていました。
読者が探していたのは、備蓄米の制度を長く解説する記事だけではありません。
- 岐阜県のどの店舗で売るのか
- 何月何日の何時からなのか
- 整理券はいつ配られるのか
- 何袋用意されるのか
- 自分が行ける範囲に販売店があるのか
検索の直後に、買いに行くかどうかを決めたい状況です。地域記事の価値は、全国ニュースを短くまとめることではなく、自分の生活圏で次の行動を決められる形に変えることにありました。
1万PVを生んだのは、「時期・地域・商品・行動」の交点だった

1万PVを超えた要因を、私は次の4つの交点として捉えています。
| 条件 | 記事で絞ったこと | 読者にとっての意味 |
|---|---|---|
| 時期 | 販売が相次いだ2025年6月 | 後でなく、今知りたい |
| 地域 | 全国ではなく岐阜県 | 自分が行ける店を探せる |
| 対象 | 米全般ではなく備蓄米 | 価格と在庫が気になる商品を特定 |
| 行動 | 買える場所を探す | 記事を読んだ後の予定を決められる |
「米不足について」「備蓄米とは」と広く書くだけなら、大手ニュースや行政情報と同じ土俵になります。「岐阜県で、これから買いに行ける場所」に絞ることで、全国情報では埋まらない部分を記事にできました。
これは地域名をタイトルへ入れればよい、という話でもありません。地域を絞った先で、店名や日時など、読者の判断に必要な情報が増えていることが重要でした。
ChatGPTが役立ったのは、情報を作ることではなく整理すること
ChatGPTは、記事に必要な疑問を洗い出し、情報の並べ方を整理し、文章を読みやすく整える作業に使えます。
店舗ごとに発表形式が違うとき、「店名・住所・販売日・時刻・販売数」という共通項目へそろえる構成を考えるのにも便利です。先に型を作れば、読者も店舗を比較しやすくなります。
一方、どの店で本当に販売するか、日時が変更されていないか、売り切れていないかは、AIの文章だけでは確認できません。販売元、店舗、行政など、その情報を発表したページへ戻る必要があります。

Google 検索の現在の生成AIコンテンツに関するガイダンスでも、生成AIは調査や構造化に役立つ一方、価値を加えず大量のページを作るとスパムポリシーに抵触する可能性があると説明されています。
AIで文章を早く作れることと、読者が必要とする事実を早く届けられることは同じではありません。今回の地域記事では、AIより先に「岐阜県で備蓄米を探している人」という読者が見えていました。
43記事で収益0円だったときは、読者の用事を一文にできなかった
アドセンスブログに取り組んだ4か月間、私は1日1〜2時間ほど作業し、43記事を書きました。アクセスは1日30〜50PVほどで、収益は0円でした。
記事を書くたびに作業は進みます。しかし当時は、「この記事を検索する人は、今日どんな用事を終わらせたいのか」を、一文で説明できていませんでした。
備蓄米の記事なら、「岐阜県内で、近いうちに備蓄米を買いたい人が、行ける店舗と時間を確認するための記事」と言えます。対象、地域、時期、読後の行動が入っています。
一方、「副業について知りたい人へ役立つ記事」のような説明では、対象も用事も広すぎます。AIへ詳しい構成を作らせても、入口の読者像がぼやけていれば、当たり障りのない内容が整うだけです。
43記事・収益0円だった経緯は、40代の副業ブログは遅い?43記事で収益0だった私が始める前に知ってほしい現実で詳しく振り返っています。
1万PVと収益は、同じ成功指標ではない
備蓄米の記事が1万PVを超えたことは、「その時期に情報を必要とする人へ届いた」という成果です。
ただし、1万PVはそのまま収益額を表しません。どの方法で収益化するか、広告が表示されるか、読者が紹介先で行動するかによって結果は変わります。

ここを混ぜると、「AIで1万PVだから稼げた」という話に変わってしまいます。私が確実に言えるのは、地域を絞った1記事が1万PVを超えたことです。PVの成功と収益の成功は分けて考えます。
副業ごとに収益が発生する場所が違うことは、4つの副業で分かった「収益が発生する場所」にまとめました。
地域の速報記事は、公開後の更新まで含めて記事になる
備蓄米の販売情報は、価値が高い代わりに変化も速い情報でした。
- 販売店舗が追加される
- 販売日や整理券の時刻が発表される
- 予定数へ達して販売が終了する
- 同じ店舗でも次回販売の条件が変わる
公開時点で正しくても、数日後には古くなることがあります。地域の速報記事は、公開ボタンを押したら完成ではありません。元情報の更新を確認し、記事の日付と内容をそろえるところまでが運営です。
AIで下書きを速くできても、店舗の発表を追い、変更箇所を見つける作業は残ります。むしろ更新が必要な記事ほど、AIに任せる部分と人が確認する部分を最初に分けておく必要があります。
次の記事では、AIを開く前にこの一文を作る
今回の経験を再現するとき、私は「備蓄米」のような大きな話題を探すことから始めません。まず、次の一文を埋めます。
[いつ][どこで][何をしたい人]が、[次の行動]を決めるための記事。
備蓄米の記事なら、「2025年6月、岐阜県で備蓄米を買いたい人が、行く店舗と時間を決めるための記事」です。
この一文を作った後に、読者が確認したい項目をChatGPTで洗い出し、公式情報を集め、比較しやすい順へ並べます。AIへ最初から「SEO記事を書いて」と頼むより、誰の用事を終わらせるかを人が決めてから使う方が、内容に芯が残ります。
Googleもユーザーを第一に考えたコンテンツについて、実体験や深い知識が明確か、読後に目的を果たせるだけの情報を得られるかという観点を示しています。
まとめ:AIは記事を速くするが、読まれる理由は読者側にある
2025年6月、ChatGPTの補助を使って作った岐阜県の備蓄米記事は1万PVを超えました。
伸びた理由を振り返ると、中心にあったのはAIではありません。
- 販売情報が次々に出た時期だった
- 岐阜県へ範囲を絞った
- 買える場所という具体的な用事へ答えた
- 店舗や時刻を比べて次の行動を決められた
ChatGPTは、疑問の整理、構成、表の型、文章の推敲を助けます。しかし、どの読者へ何を届けるか、事実は正しいか、情報は今も有効かを決めるのは人です。
AIを使う前に、誰のどんな用事を終わらせる記事かを一文で決める。43記事で収益0円と、1記事で1万PVの両方を経験した私が、次の記事でも最初に確認したいことです。
